院内保育所と保育園のどっちを選ぶ?違いを知って利用しよう!
更新:2023/04/12
[お仕事について]こんにちわ!ママナースあつ子です。毎日の業務お疲れさまです。
院内保育所と保育園の違いや、院内保育所のメリット、デメリットについて考えたことはありますか?
子育て中、またはこれから出産する予定のママナースさんの中には「働いている病院に院内保育所があるから、そこに預けることしか考えてないわ」という人がいると思います。
院内保育所に子どもを預けることには、メリットがたくさんあります。
しかし、残念ながらデメリットもあるんです。
また日勤のみで働くなら、院内保育所ではなく保育園に預けることもできますよね。
これらの違いを理解しないまま院内保育所に入れてしまうと「やっぱり地域の保育園がよかったけど、もう途中入園できない」とか「子どもが物足りなさそう」なんてことになってしまい、親子ともに負担が大きくなってしまうかもしれないんです。
そこで今回は、院内保育所は保育園と何が違うのか、メリット、デメリットにはどんなものがあるのか考えていきます。
それぞれの特徴をしっかり理解して、利用してくださいね!
院内保育所と保育園の違い
では院内保育所と保育園の違いについて、早速みていきましょう。
保育園
保育園には認可保育園と認可外保育園があります。
認可保育園
認可保育園というのは国や自治体の認可を受けた保育園であり、基本的に、認可を受けた市町村に住んでいる人が利用できます。
入園の選考や、どの保育園に何時間預けるかというのは市町村が決定します。
保育料は世帯年収によって決まり、公立も私立も同額です。
公立保育園は保育内容に大きな差はありませんが、私立の場合は独自のプログラムを組んでいたりと、個別性もあります。
認可外保育園
認可外保育園と聞くと「認可を受けてない=危険」というイメージを持っている人は多いと思います。
しかし、そう思って敬遠すると損をしてしまうかもしれません。
認可外保育園は、国や自治体の認可はありませんが、その分いろいろな規制に縛られず自由に運営、利用することができる保育園なんです。
その園独自の入園基準で入園可否が決まり、保育園がある市町村に住んでいる人でなくても利用することができますし、利用日や時間も利用者が決められます。
保育料はその園ごとに決められていて、認可保育園に比べると高めではあります。
英語に力を入れていたり、リトミックや運動に力を入れていたり、それぞれの園によって保育内容にも特色があります。
院内保育所
院内保育所は認可外保育園になります。
保育時間や保育料はそれぞれの院内保育所独自の規定により決まります。
そのため、看護師やその病院に勤務している職員の子どもしか利用できないことがほとんどで、保育料は格安であったり高めであったりその院内保育所によって様々です。
預けられる時間も24時間外体制であったり日勤のみであったり、親が休みの日は預けられないことも多いです。
院内保育所と保育園はどっちがいい?院内保育所のメリット
次は、院内保育所のメリットについて考えます。
メリットは以下のようなことが挙げられます。1つずつみていきますね。
予定通り復帰できる
地域にもよりますが、認可保育園だと4月入園以外は難しいことが多く、4月に合わせて育休を短縮したり延長したりする必要があります。
しかし、院内保育所はいつでも入園できますから育休をが終わるタイミングで看護師に復帰することができます。
認可保育園に入れないから復帰できないという看護師が増えると、病院も困りますからね。
送り迎えが楽、すぐに会いに行ける
院内保育所は病院に併設されているので、送り迎えに時間をかけずにすんで楽です。
私は認可保育園に預けていましたが、病院と逆方向でした。
自宅から保育園までは近かったものの、朝と夕方の道の混む時間に送り迎えをするのは時間がかかり、大変でした。
また、院内保育所であれば子どもの具合が悪くなったときも、すぐ様子を見に行ったり迎えに行けるので安心ですよね。
しかし、私が勤務していた病院の院内保育所は、子どもがママに会うと寂しくなってしまうので、お迎え以外は保育中に様子を見に来てはいけないという決まりがありました。
なので、気軽に会いに行ける院内保育所だけではないことも覚えておいてくださいね。
保育料は安いことが多い
院内保育所は、保育園に比べ保育料は安いことが多いです。
ですが、院内保育所は親が休みの日は預けられないことが多く、預けられる日数が少ないので、保育料が安いのも当然と言えば当然かもしれません。
しかし!私の勤務していた病院の院内保育所はかなり高かったです。
夜勤や休みの日は預けられず、日勤のみだと月に8~9日くらいしか預けないのに、7万くらいかかると先輩看護師が嘆いていました。
なので、院内保育所だから安いとは思い込まず、事前にきちんと確認することが必要です。
看護師の仕事に理解がある
看護師は残業や、業務時間外の勉強会や研修が多いですよね。
認可保育園の場合は、預けられる時間が決まっているのでお迎えに遅れたり、遅れるのが続くとチクチク嫌味を言われたりします。
しかし院内保育所なら、看護師の仕事に理解があるので少し遅れても大丈夫です。
ママナースは、親として早く迎えに行きたい気持ちと、看護師として仕事はきちんとやりたいという気持ちの板挟みになることが多く、家事も育児も仕事もすべて中途半端だと自己嫌悪になったりすることがあると思います。
そんなときに保育士さんにまで嫌味を言われたら、落ち込みますよね。
院内保育所の保育士さんがママ看護師のことを理解してくれるだけで気持ちが楽になると思います。
院内保育所に預ける大きなメリットだと思いますよ!
子どもがいろいろな年齢の子と接することができる
院内保育所は、同じ年齢の子を集めてクラス別に保育するスタイルではなく、様々な年齢の子をみんな集めて保育することが多いです。
そのため子どもはいろいろな年齢の子と接することができます。
兄弟のいない子でも、兄弟のような関わりができ、そこからたくさんのことを学ぶことができるんです。
院内保育所と保育園はどっちがいい?院内保育所のデメリット
次は、院内保育所のデメリットについてみていきましょう。
デメリットには以下のようなものがあります。
休みの日は預けられない
先ほども言いましたが、院内保育所は勤務が休みの日は預けられないことがあります。
「休みの日くらい一緒に過ごすから問題ないわ」と思うかもしれませんが、時にはゆっくり1人で休みたいときもありますよね。
私が認可保育園に預けていたときは、私が休みの日でも預けて美容院や買い物に行ってリフレッシュすることもありました。
院内保育所の場合、そのような1人の時間を持つことが難しくなります。
また、子どもが5~6才になると「毎日友だちと遊びたい!」という欲求も出てくると思います。
子どもの成長発達の面からも、毎日通える場所があるほうが望ましいかもしれません。
残業ができてしまう
看護師の仕事に理解のある院内保育所に預けると、周りのスタッフから「そんなに焦ってお迎えに行かなくても大丈夫なんでしょ?」と思われ、残業ができてしまうというデメリットがあります。
ママ看護師だからと配慮してもらっていることも多々あると思いますから、たまには残業するのも仕方ないでしょう。
しかし「遅れても平気だよね?」と仕事をふられてしまうのはちょっと嫌ですよね。
いつもお迎えの時間に追われて、バタバタと仕事をするよりは余裕があっていいですが、残業できてしまうというのは家事や育児にしわ寄せが来てしまうので、ちょっと考えものです。
保護者が職員
院内保育所に預けられている子どもの親は、もちろん同じ病院のスタッフですよね。
今までは院内で顔を合わせる程度だった医師や技師や他病棟の看護師と、今度は保護者としての付き合いをしなければなりません。
子どもがケンカした相手が先輩の子どもだったりすると気まずい思いをすることもあると思います。
園庭が狭い、イベントが少なめ
院内保育所は園庭があっても狭いことが多いです。
近くに公園などがあればいいですが、外遊びや体を動かすことが好きな子にはちょっと物足りないかもしれません。
また、遠足などのイベントが少なめです。
毎日全員が通ってくるわけではないので、イベントの日に親が休みだったら子どもは参加できませんからね。
もちろん、それでも楽しめるように保育士さんたちがいろいろ考えてくれていますが、退屈してしまう子もいるかもしれません。
同じ年齢の子と接することが少なく、毎日同じ顔ぶれとも限らない
いろいろな年齢の子と接することができる反面、同じ年齢の子と接する機会は少ないかもしれません。
また仲良しの友だちができても、親のシフトにより毎日会えるとは限りません。
人見知りがなく、すぐ誰とでも仲良くなれる子ならいいですが、仲良くなるまでに時間がかかる子、毎日同じ顔ぶれのほうが安心できる子の場合は、子どもの負担が大きくなってしまうでしょう。
転園、二重保育が必要になるかも
子どもが赤ちゃんのうちは院内保育所に預けても何の問題もないですが、子どもが大きくなると、毎日通えないことや同じ年の子がいないことを嫌がることもでてくると思います。
また、小学校入学に向けて同じ小学校に通う友だちを親子ともに作っておきたいということもあるでしょう。
そのため保育園や幼稚園に転園したり、院内保育所から幼稚園に通うなど二重保育を必要とすることがあります。
しかし、5~6才頃になると保育園や幼稚園に空きがなかったり、入園できたとしても友だち関係が出来上がっていて仲間に入りづらいこともあります。
また転園するとなったら、新しく準備するものもあるので、時間もお金も必要になるでしょう。
私の先輩も子どもが5才くらいになると、家の近くの幼稚園に転園し、延長保育を利用しながら働いていました。
やはり、小学校入学前に友だちを作りたいという理由でした。
院内保育所から幼稚園に通う子も多く、日中院内保育所にいるのは小さい子たちばかりだと言っていました。
二重保育のタイムスケジュールなどについては、こちらを読んでみてくださいね。<シングルマザー看護師の夜勤との付き合い方や働き方を年齢別にご紹介!>
院内保育所と保育園、どっちを選ぶ?
院内保育所と保育園の違いや、メリット、デメリットは理解できたけど、わかったからこそ迷うなぁという看護師さんもいると思います。
子どもが小さい場合は、あなたの地域の待機児童数など認可保育園に入りやすいかどうかで決めてもいいと思います。
あなたが看護師を長く続けるつもりなら、いずれ保育園への転園や二重保育が必要になることが予想されるので、最初から保育園に入れれば転園の手間が省けます。
しかし激戦区で入れない地域の場合は、とりあえず院内保育所に入れて、空きがでたら転園する方法もあります。
いずれ転園することになったとしても院内保育所のほうがメリットが大きいとか、長く働くつもりはない、幼稚園に入るくらいのタイミングで辞めるつもり、というのであれば迷わず院内保育所がいいでしょう。
子どもが4才以上の場合は保育園・幼稚園がいいと思います。
今は幼稚園でも、延長保育や夏休みなどの長期休暇中の保育も行ってくれるところが多いので、日勤のみなら問題なく働けます。
それでも送り迎えの時間に間に合わないとか、幼稚園での延長保育料より院内保育所のほうが安いという場合は、幼稚園と院内保育所の二重保育がいいと思います。
しかし、二重保育が可能かどうかを院内保育所と幼稚園に必ず確認してください。
子どもの性格的に、毎日保育園に通わなくても大丈夫、仕事が休みの日は子どもと過ごしたいという場合は、院内保育所のみでいいでしょう。
託児状況により転職するのもアリ
院内保育所のメリットを充分味わいたいとか、保育園激戦区に住んでいる、だけど院内保育所がない病院で働いている、という場合は院内保育所のある病院に転職しちゃいましょう!
一方で、院内保育所のデメリットはちょっと味わいたくない、いずれ保育園に転園することになるなら始めから地域の保育園に入れたい、という看護師さんもいますよね?
そんな看護師さんは、残業のない病院や子育てに理解のある病院に転職し、保育園でも働きやすい環境を作るのもアリです。
しかし、院内保育所がある病院は自分で調べることができても、保育料や二重保育が可能かなどまではなかなか調べるのは難しいでしょう。
また、残業がない、子育てに理解のある病院というのは、求人情報ではよく見る文言ですが、あまりによく見るので「残業のない病院って本当にこんなにあるの?」と疑いたくなったりしませんか?
その中で、本当に残業のない病院はどこなのか、自分で見極めるのは至難の技だと思います。
そんなときに頼ってほしいのが、看護師の転職サイトです。
看護師の転職サイトは、求人情報には載っていない病院の本当の姿を知っています。
院内保育所についてや、病棟の雰囲気までも知り尽くしているんです。
また転職コンサルタントが、転職に関するすべてのことをサポートや代行してくれるので、あなたは子育てに専念しているだけで、あなたの希望通りの転職が叶うんです!
まとめ
院内保育所と保育園の違い、メリット、デメリットについてお話ししてきましたが、いかがでしたか?
院内保育所にはメリットしかないと思いがちですが、そうとも限りません。
メリットやデメリットはもちろんのこと、子どもの年齢や性格、あなたの働き方など総合的に判断して、日勤のみ院内保育所に預けるかどうかを決める必要があります。
そして院内保育所を利用したいから院内保育所のある病院に転職しよう、地域の保育園を利用したいから残業のない病院に転職しよう、と決意した人は、看護師の転職サイトの利用をオススメします。
転職サイトを利用すると、担当の転職コンサルタントが手取り足取りあなたの転職をサポートしてくれ、失敗することはありません。
子どもは親の影響を受けやすいので、あなたが転職に成功し生き生きと過ごすことができれば、子どもも自然に生き生き過ごすことができると思います。
逆に、失敗してしまったら自分だけなら我慢できても、子どもにまで大きな負担がかかると思うとやりきれないと思うママ看護師さんがほとんどでしょう。
ですから、子どものためにも転職を成功させなければならないんです!
そのために転職コンサルタントと二人三脚で、親子ともに充実した毎日を送れるような転職をしてください。
あなたとお子さんがキラキラ楽しい毎日を過ごせるように、私も応援しています!
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