看護師が職場に馴染めない原因とは?看護師だけが悪い?それは違った!
更新:2023/03/31
[お仕事について]こんにちは!ママナースあつ子です。毎日の業務お疲れさまです。
看護師が職場に馴染めないとき、どうしたらいいかご存知ですか?
新卒で初めて看護師として就職したとき、異動したときや転職したときなど、新しい職場に飛び込んでいかなければならないことは誰にでもあると思います。
そんなとき、すぐに職場に馴染める看護師となかなか馴染めない看護師がいますよね。さらには、同じ看護師でも職場によって馴染めたり馴染めなかったりすることもあるでしょう。
あなたはどのタイプですか?
今回は看護師が職場に馴染めないときの対処法についてお教えします!
「なかなか馴染めないんだよねぇ」という看護師さんはもちろん、「すぐに馴染めるわ!」という看護師さんも、なかなか馴染めない看護師を理解するつもりで、ぜひ読んでくださいね!
適応障害になってしまって馴染めないという看護師さんはこちらを読んでみてくださいね。
また、今は看護師の仕事を辞めていて看護師として復職を考えているけれど、適応障害があるから馴染めないんじゃないかと心配な人、適応障害があるから退職したいけど、復職後に馴染めるか不安で辞められずに働いているという人は、こちらを参考にしてみてください。
目次
看護師が職場に馴染めない原因は、看護師だけにあるの?
看護師が職場に馴染めないという経験、あなたにもありませんか?
もちろん、私も経験あります。
私は新しい職場にすぐには馴染めないタイプです。
馴染めるようになるまでの期間って、本当に孤独でしんどくて仕事行きたくないなぁと思いますよね。
仕事行きたくない!と思っている看護師さんはこちらも読んでみてください!
<看護師が仕事行きたくないと思うのはなぜ?理由と対処法はコレだ!>
新しい職場に馴染めないとき、「私がもっと社交的なら」とか「私がもっと頑張れば」と思いませんか?
「自分がいけない」と思い始めると、どんどん気が重くなってますます仕事に行きたくなくなりますよね。
周りのスタッフからも「もっと馴染めるように努力すればいいのに」と冷ややかな目で見られてる気がして、萎縮してしまうこともありました。
自分も周りも、看護師が職場に馴染めない原因は看護師であるあなたにあると考えがちですが、本当にそれだけでしょうか?
実は、他にもあるんですよ!「自分がいけない」と自分を苦しめてるあなた!
あなたが職場に馴染めないのは、あなたのせいではないかもしれませんよ!
看護師が職場に馴染めないと、どんな支障があるの?
看護師が職場に馴染めない原因を考える前に、なぜ看護師は職場に馴染まなければならないのでしょうか?
なかなか馴染めないと「別に馴染めなくてもいいわ」と諦めたくなったり、もしくは最初から「仕事とプライベートは分けたいから、職場に馴染む気はない」という考えの人もいますよね。
しかし、看護師はワンマンプレーでできる仕事ではありません。
看護師だけでなく、他職種とも連携して患者さんとコミュニケーションをとりながらする仕事です。
職場に馴染めないでいると、円滑なコミュニケーションがとれず、いい看護もできません。
またわからないことを聞けずにミスをしてしまったなんてことになったら、大変です。
ですから、プライベートまで仲良くする気がなかったとしても、職場にはちゃんと馴染んで、良いチームワークのもとで看護をすることが必要なのです。
看護師が職場に馴染めない原因ー看護師編ー
では、看護師が職場に馴染めない原因についてみていきましょう。
まずは「馴染めないのは自分のせいでしょ?」と思われがちな、看護師側の原因です。
コミュニケーションがうまくとれない
馴染むために必要なのは、やはりコミュニケーションですよね。
ですから、上手にコミュニケーションをとれないとダメなんです。
コミュニケーションがうまくとれない人は2つのタイプに分けられます。
消極的、控えめなタイプ
まずは、看護師がもともと消極的であったり、控えめな性格であるタイプです。
自分から積極的にコミュニケーションをとるのが苦手であったり、慣れない人と話すのは緊張してしまうという看護師さんだと、馴染むまで時間がかかるのは目に見えてますよね。
または、いきなりガツガツとコミュニケーションをとるのは馴れ馴れしいんじゃないか、でしゃばりだと思われるんじゃないかと思って、引いてしまう控えめな人も同様です。
しかし、控えめな人は「話しかけてくれれば話せる」という人も多いと思うので、職場の環境によってはすぐに馴染める場合もあるかもしれません。
この消極的・控えめタイプは内科や慢性期病棟の看護師に多い印象があります。
なんとなく、内科や慢性期病棟の看護師より、外科や急性期病棟の看護師の方が、看護師としてのレベルが上というイメージがありませんか?
なので、このタイプの看護師が内科から外科に異動した場合などは、外科の雰囲気に圧倒されてしまったり、萎縮してしまったりして、コミュニケーションがうまくとれなくなることが多いかもしれませんね。
高圧的、自信満々なタイプ
経験年数を積んでからの異動や転職の場合、「なめられてたまるか!」とプライドを持って挑む人も多いでしょう。
新しい職場でも、デキる看護師だと一目置かれたいと思う人もいると思います。
消極的・控えめタイプとは逆に、このタイプは外科や急性期病棟の看護師に多い印象です。
ですから、このタイプが外科から内科に異動した場合には、高圧的で自信満々に振る舞ってしまうことが多いかもしれません。
しかし私の経験上、最初から自信満々で、経験年数の低い子たちを下に見るような看護師は、なかなか受け入れてもらえません。
自分では「馴染んでる!」と思っていても、実は全然馴染めていないという残念な状況になりかねないんですよ。
やる気を見せられない
やる気はあるんだけどどう示したらいいのかわからないという看護師さんもなかなか馴染めないことが多いでしょう。
早く仕事を覚えたいとか、早く馴染みたいという気持ちを見せないと、周りのスタッフに「なんでうちに来たんだろう?」と思われてすぐには受け入れてもらえません。
笑顔が少ない
笑顔もコミュニケーションの1つですから、笑顔が少ない看護師さんも馴染むまで時間がかかるでしょう。
あなたの笑顔が少ないと、コミュニケーションをとってる相手は拒絶されてるような気持ちになりますから、なかなか馴染めないのは当然ですよね。
誰を信用していいか分からない
以前の職場の人間関係が悪かったなどの理由から、誰を信じていいのか、誰を頼っていいのかわからない看護師さんもいるかもしれません。
このような場合も、それが相手に伝わってしまい、馴染めない原因になるでしょう。
看護師が職場に馴染めない原因ー職場環境編ー
看護師が職場に馴染めないときの、看護師側の原因をみてきました。
「これがすべてでしょ?」と思うかもしれませんが、実はそれ以外にも原因はあるんです。
それは職場環境です。
ではそれはどんな場合でしょうか。
知っている人がいない
当たり前でしょ!
と思うでしょうが、知っている人が誰もいないというのは馴染めない原因になります。
異動のときなどは、異動先に学生時代の同期がいたり、知り合いの知り合いがいたり、ただ顔だけを知ってる人がいたりしますよね。
そういう人が1人いるだけで、かなり心強いはずです。
相手のことを少しでも知っていれば、コミュニケーションがとりやすいですからね。
同世代がいない
同世代がいないのもなかなか馴染めない原因になるでしょう。
同世代のほうが話しやすいですからね。
ちょっとしたことを聞きたいときも同世代のほうが聞きやすいと思います。
しかし、人によっては同世代よりもっと上の人のほうが会話しやすいとか、下の子のほうが合うという場合もあるでしょうから、そういう人は同世代がいなくても大丈夫かもしれませんね。
すでに強いチームワークができている
新しい職場の看護師の結束力が強いと、なかなか馴染めない原因になることがあります。
この場合にも2つのタイプに分かれます。
人間関係が悪いタイプ
人間関係が悪い職場であったり、新しい看護師を敵対視するような職場は、なかなか馴染めない原因になります。
私はこのタイプの職場に異動したことがあります。
事前に「あの職場は人間関係が最悪だ」と聞いてたので覚悟はしていましたが、スタッフ全員に看護師としての実力を査定されているような、あら探しをされているような感じでした。
「こちらから仲間に入れてあげるつもりはないけど、仲間に入ってこようとしないなんて可愛いげがない。」というスタンスで、本当に居心地が悪く馴染めない職場でした。
このタイプの職場に入ってしまったら、ちょっと覚悟が必要かもしれません。
人間関係が良い
逆に人間関係が良く、結束力やチームワークも良好である場合も、馴染めない原因になるでしょう。
看護師はまだまだ女の職場なので、仲の良いグループがいくつかできていることもあると思います。
そういう場合も中に入っていくのは難しいですよね。
しかし基本的な人間関係が良好である場合は、意地悪な看護師は少ないと思うので、仲間に入れるようにサポートしてくれる人がいるかもしれません。
人間関係が悪いよりは、馴染みやすいでしょう。
忙しすぎる職場、緊迫した職場
新しい職場がとても忙しい病棟であったり、救急部や手術室のような緊迫した職場であった場合も、なかなか馴染めない原因となります。
勤務中にちょっとした雑談もできなかったり、休憩も個人でそれぞれとる職場だと、コミュニケーションがとれないですよね。
仕事上の話はできてもプライベートな話まではできず、なかなか距離が縮まらない、という状況に陥ってしまいます。
看護師が職場に馴染めないときの解決策ーまずは自分ができることー
看護師が職場に馴染めない原因についてみてきました。
「馴染めないのは看護師のせい」と思っていましたが、看護師のせいだけではありませんでした。
職場の様々な状況や環境も、看護師が馴染めない原因になっていましたよね。
では、次は解決策を考えていきましょう!
「新しい看護師が馴染む=その職場に受け入れられる」ということですから、どうしたら受け入れられるのかを考えれば答えは出てきますよ!
コミュニケーションをとる
やはり、馴染めないのを解決するためにはとにかくコミュニケーションをとることです!
相手を知り、自分を知ってもらわなければ馴染めません!
相手に積極的に興味を持つ
まずは相手に興味を持つことです。
自分が話すことが苦手なら、相手に質問してみましょう。
そしてしっかり話を聞きましょう。
自分が話すことだけがコミュニケーションではありません。
相づちをうったり、笑ったりするだけでも充分コミュニケーションになりますよ!
しかし、私が新人のとき、勇気を出してちょっと苦手な先輩にプライベートな質問をしたら「そういうことには答えたくない」とバッサリ拒否された苦い思い出があります。
そういう人が相手の場合は、この手は使えないかもしれませんね。
笑顔を忘れずに
いつもムスッとしているより、いつも笑顔の人のほうが話やすくて安心しますよね。
笑顔でいることで「あなたを受け入れています」という意思表示にもなりますし、笑顔を忘れないようにしましょう。
ただTPOを考えないと、「いつもヘラヘラしてる人」になってしまうので気をつけてくださいね!
高圧的はだめ
そして、自信満々な人は最初はちょっと控えめにしてください。
「経験年数は上でも、この職場では後輩」というくらいの気持ちがいいと思います。
ですから、いきなり高圧的な態度で接するなんてもってのほかです!
このタイプの看護師が異動してきて、自信満々に次々に病棟のやり方にダメ出しをしてきた経験がありますが、本当に嫌なものでした。
経験年数は上の人でしたが「この病棟の特性を知らないくせに!」といつも思っていました。
逆に、そこでのやり方を覚えてくれて、やってみた上で意見をくれる先輩異動者の言葉は、素直に受け入れることができました。
ですので、気持ちはわかるんですが、最初から先輩風を吹かすのはあまりオススメできません。
1人でも信用できる人を見つける
信用できる人を見つけるというのは、口で言うほど簡単ではありませんが、誰か1人でいいので頼れる人、話せる人を見つけましょう。
そういう人が1人でもいれば心強いですし、その人から交流が広がって馴染めるようになるはずです。
仕事はきっちりこなす
看護師が職場に馴染めないという悩みを解消するために、コミュニケーションと同じくらい重要なことは、仕事は確実に丁寧にこなすということです。
いくらコミュニケーションが上手にとれても、仕事が雑で適当だったら、あなたの評価は「調子はいいけど雑な人」というあまり良くないものになってしまいます。
しかしコミュニケーションが得意でなくても、仕事がきちんとできれば、あなたの評価は「黙々ときっちり仕事をこなす人」というカッコいいものになるんです。
自分の病棟にこの2タイプの看護師が入ってきたとして、どちらの評価の看護師を受け入れたくなるか、と考えてみてください。きっと後者ですよね。
意思表示をする
そうは言っても、新しい職場で最初から完璧にこなすのは難しいですよね。
わからないことがたくさんあるはずです。
そんなときは、「わからないから教えてもらいたい」ときちんと意思表示することが重要です。
「仕事をきちんとこなす」ということの中には、確認すべきタイミングできちんと確認できる、不安なことやわからないことを勝手にやらないということも含まれています。
ですから、きちんと意思表示することで、仕事をきちんとこなしていると思ってもらえ、職場に馴染めるようになるでしょう。
やる気をみせる
やる気を見せることも必要です。
時間のあるときにわからないことを聞くとか、必ずメモをとって同じことは2回聞かないようにするとか、初めての処置は自ら見学したいと申し出るなど、積極的に自分から動いてみましょう。
やる気があって頑張っている人を見たら、応援したいと思いますよね。
そうやって受け入れられて、馴染んでいくんです!
挨拶・お礼は必須
コミュニケーションが得意でなくても、挨拶やお礼は必須です。
社会人として当然のことですよね。
挨拶やお礼ができない人が受け入れてもらえるはずがありません。
最初は少し大袈裟なくらい元気な大きな声で、そして笑顔できちんと挨拶やお礼をするようにしましょう。
歓迎会はチャンスだけど、要注意!
歓迎会は、仕事のときとは違ったスタッフの顔を見れるチャンスです。
そして、あなたもいつもと違った顔を見せられるチャンスです。
プライベートな話をしたり、お酒を飲んだりすることでぐっと距離を縮められるかもしれません。
しかし!酔っぱらってハイテンションになりすぎたり、大失態をおかすようなことのないように注意ですよ!
看護師が職場に馴染めないときの解決策ー自分が頑張ってもだめなときー
看護師が職場に馴染めないときは、まずはあなたができることを一生懸命やってみてください。
時間が解決してくれることもあります。
しかし、あなたがどんなに頑張っても、時間をかけても、どうしても馴染めないこともあると思います。
このまま頑張っても馴染める見込みがないと思うこともあるかもしれません。
また人間関係が悪い職場であったり、忙しすぎる職場の場合、「頑張って馴染めたとしても、続けていけるかな?」とか「馴染むために頑張る意味ある?」と思ってしまう人もいるでしょう。
そんなときは、転職しませんか?
あなたがなぜ馴染めなかったのか、そして次の職場ではどうなりたいのかを考えてみてください。
高圧的に接してしまったなど、あなたに問題があったのなら、転職してリセットして、次の職場では同じ失敗をしないように頑張りましょう!
一方、緊迫感のある忙しすぎる職場だった、人間関係が悪かったなど、職場環境に問題があった場合は、次はそのような職場ではないところを選べばいいんです!
あなたが今の職場でどうしても働きたい、どうしても馴染めるようになりたい!と思えるのならいいんです。
ですが、馴染めない、馴染める見込みがない職場で頑張るのはしんどいですよね。
あなたが馴染める職場は必ずあるのに、馴染めない職場で労力を使うのはもったいないと思うんです。
人間関係が悪い職場に馴染めない場合、頑張って馴染めたとしても派閥やギスギスした人間関係に巻き込まれるだけです。
忙しすぎる職場に馴染めるようになったとしても、あまりの忙しさに心も体も壊れてしまうかもしれません。
そんな未来のために頑張るのはもったいないですよね。
ですから、もう馴染めない感じがするなと思ったら、早めに馴染みやすい職場に転職しませんか?
看護師の転職サイトを使えば、あなたの希望する条件を満たす職場はもちろんのこと、あなたの性格に合う馴染みやすい職場を見つけてもらうことだってできるんです!
<そんな転職サイトどこにあるの?と思った看護師さんはこちらへ!>
まとめ
看護師が職場に馴染めないときの原因、解決策について考えてきましたがいかがでしたか?
職場に馴染めないとき、看護師側に原因があると思われがちですが、職場環境にも原因があることがわかりましたよね。
そして、看護師側に原因がある場合は、あなたが努力すれば馴染めるようになる確率は高いと思います。
しかし、職場環境に原因がある場合は、あなたがどんなに努力しても報われないこともあるでしょう。
そんなときは転職しましょう。馴染めない職場で頑張るのはしんどいです。
そして、馴染めない職場を辞めて転職することは逃げではありません。
次こそは馴染める職場、馴染みやすい職場に転職しましょう!
転職サイトを利用して、転職コンサルタントに馴染みやすい職場を探してもらってください。
転職サイトってどうやって選んだらいいの?という看護師さんはこちらもチェックしてくださいね。<看護師の転職サイトの選び方を知って、メリットいいとこどりを狙おう!>
職場に馴染めると働きやすさが倍増します。
仕事も楽しくなって、看護師としてレベルアップもできるでしょう。
頑張っても馴染めない職場で努力し続けるなら、そのパワーを転職に使いましょう!
そして馴染みやすい職場で、イキイキとあなたらしく働けるように私も応援しています!
看護師転職サイトのおすすめ
オススメ度:★★★★★
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マイナビ看護師は実績豊富で安心できる看護師転職サイトです。あなたにあった求人を選んでくれるので、まずは相談しましょう。利用者満足度も高く、おすすめです。
オススメ度:★★★★☆
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ナース人材バンクも実績豊富なため大変参考になるアドバイスが貰えます。マイナビ看護師との併用がオススメ。
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