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看護師はサービス残業ゼロを目指せ!選ぶ道は戦いか?それとも転職か?

更新:2023/03/29

[お仕事について]

目指せ!サービス残業ゼロ!

こんにちは!ママナースあつ子です。毎日の業務お疲れさまです。

看護師のサービス残業についてが今回のテーマです。

皆さん、毎日残業はどのくらいしているでしょうか?そして残業代はきちんともらっていますか?

看護師は患者さんを相手にしているので、毎日同じ仕事内容、仕事量というわけにはいきません。

また看護師は命に関わる仕事なので、手を抜いたり、明日やればいいやと振り替えたりできない仕事も多く、どうしても残業が多くなります。業務外の研修や会議なども多いですよね。

これも残業です。看護師という仕事の特性上、ある程度の残業は仕方のないことではありますが、残業するからにはきちんと残業代としてもらいたいですよね。

しかし実際は、残業代を申請できずサービス残業をしている看護師がとても多いのです。

看護師のサービス残業はローカルルールによるものが多い!

看護師のサービス残業が発生してしまうのは、何故でしょうか?

前述したように、そもそも看護師はサービス残業を含む残業が多い仕事です。

とは言え、残業が好き!という看護師は少ないでしょう。

みんなで協力してなるべく早く帰ろうとする病院、病棟も多いです。

多少の残業があっても、きちんと残業代がもらえるならいいのですが、1日2時間までしか申請してはいけないとか、要領が悪くて残業になるんだから残業代は出せないと言われるとか、いろいろな理由でサービス残業をしている看護師はとても多いのです。

また、業務に追われて休憩をきちんととれないこともありますよね。

これも本来ならば残業として扱われるべきものですが、サービス残業になってしまっているがほとんどだと思います。

私が以前働いていた病棟では、師長やリーダーに認められた各勤務の1名だけが残業代を申請できるというシステムでした。

師長に「この仕事量なら終わらなくても仕方ない」と認められなければ、サービス残業になってしまうのです。

厳しい師長でしたので、残業を申請したところで「なんでこれくらい終わらなかったの?」と一蹴され、さらには怒られたりするので私の場合、ほとんどの残業はサービス残業でした。

こんなルールがあるのは、この病棟が初めてでした。

しかし、残業すると怒られる!となれば、なるべく定時で帰れるように看護師たちは頑張っていて、残業は少なかったです。

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看護師の平均的な残業時間は、1ヶ月10時間以下が3割を占める

看護師のサービス残業を考える上で知っておきたいのは、看護師はどのくらい残業しているのかということです。

日本看護協会の調査による、交代制勤務をしている看護師の1ヶ月の平均残業時間です。

右側は、1ヶ月の公休が8日で22日勤務したとして1日あたりの残業時間を計算しました。

  • 10時間以下:34% 27分以下/日
  • 10~20時間:25% 27~55分/日
  • 20~30時間:18% 55~82分/日
  • 30~40時間:9% 82~109分/日
  • 40~50時間:6% 109~136分/日
  • 50~60時間:3% 136~164分/日
  • 60時間以上:4% 164分以上/日

10時間以下という看護師が一番多いですね。定時で帰れるように頑張っている人が多いんですね!

残業代の規定

労働基準法の法定割増賃金率によると、残業代は以下のように定められています。

  • 時間外勤務     :25%以上割増
  • 休日勤務    :35%以上割増
  • 深夜勤務(22時~5時) :25%以上割増
  • 時間外勤務+深夜勤務:50%以上割増(25%+25%)
  • 休日勤務+深夜勤務 :60%以上割増(25%+35%)

時給1500円として計算してみます。

  • 時間外勤務 :1875円
  • 休日勤務  :2025円
  • 深夜勤務  :1875円
  • 時間外+深夜:2250円
  • 休日+深夜 :2400円

さらに、すべて時間外勤務だったとして、月に10時間残業すると18750円、20時間だと37500円となります

1日30分程度の残業だと、これくらいならいいかと思ったり、申請しづらいから申請しない、という看護師は多いと思います。

ですが毎日30分の残業で、約18000円プラスになると思うときちんと申請したいですね。

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看護師のサービス残業にはいろいろな種類がある

看護師のサービス残業と一言でいっても、看護師の場合にはいろいろな種類があります。それぞれの残業についてみていきましょう。

  1. 前残業でサービス残業
  2. 研修やリンク会議でサービス残業
  3. 家に持ち帰る仕事でサービス残業

前残業でサービス残業

定時になったらスムーズに仕事が開始できるように、早めに出勤して患者さんの情報収集やケアの事前準備などをすることも看護師ではごく普通のことですよね。これを前残業と呼びます。

特に新人や経験年数の浅い看護師では、早く出勤することが当たり前になっていますよね。

日本看護協会の調査によると、この前残業の1ヶ月の平均時間は10時間で、1日あたりに計算すると約30分になります。

そして、前残業を残業として申請しないという看護師が98%、前残業を残業として扱わないという管理職は68%とのことで、ほとんどの前残業はサービス残業ということになります。

私も、前残業を残業だとは思っていませんでしたし、慣れてくれば15分くらい早く出勤すれば間に合うので、残業代として請求することなど考えたこともありませんでした。

日本看護協会は、業務の準備に必要な時間が労働時間内に確保されておらず、始業前に出勤する必要がある場合などは、労働時間として算入し、時間外勤務手当を支給することが推奨されていると述べていますので、前残業も残業として扱わなければならないということですね。

前残業は、本当にしなければならないのか検討を!

前残業は必要なもの、と思い込んでしまっている看護師は多いと思いますが、前残業をなくすため業務開始の5分前より早く出勤してはいけないなどと決まりを作っている病院もあります。

そんなの絶対無理!と思わず、少し業務を後ろにずらすことができないか、検討してみることも必要かもしれません。

研修やリンク会議でサービス残業

看護師は常に学習することが必要であり、さらに経験年数ごとにその役割を果たすための研修や、リンク会議などの参加も必要とされます。

日勤扱いで参加できる研修などもあると思いますが、日勤後の勉強会や、公休で参加するリンク会議などもありますよね。

このような業務時間外の勉強会などに、75%の看護師が1ヶ月平均で約4時間参加しています。

ですが、そのうち93%の看護師が残業代を申請しておらず、管理職側も61%が残業として扱っていないということでした。

これもサービス残業になると思いますが、研修や勉強会の場合、自己研鑽のためなので残業代はなくて当然、という風潮が根強い気がします。

業務とする研修には時間外手当がつくのは当然

日本看護協会によると、院内研修は可能な限り勤務時間内で実施するのが基本であり、勤務時間外の研修参加は、「業務」「自己研鑽」のどちらで扱われるのかをあらかじめスタッフに明示するとのことです。

看護師の業務とする研修の例としては以下のようなものがあげられています。

①研修教育の内容が業務そのものか、業務と密接に関連するもの

②参加が強制されているか、「自由参加」とされていても欠席すると何らかの不利益措置がある

③職員自身の労働安全衛生に関する教育

自己研鑽のための研修とは、自分が興味を持ったものに自主的に参加する研修ですが、上記のことより「業務」と「自己研鑽」の線引きは各病院や管理者の判断に任されている部分があります。

業務としての研修には当然、時間外手当として残業代がつくべきですので、一度師長などに確認し、サービス残業ではなく正式な残業として扱われるべき研修にはきちんと残業代をつけてもらえるよう相談してみてください。

家に持ち帰る仕事でサービス残業

看護師には看護業務以外にも、看護研究や勉強会の資料作成などの仕事があります。これらの仕事を業務時間内にするのはなかなか難しいと思います。

多くの看護師が、夜勤中の空いた時間などを使って資料作成などしていると思いますが、それでも67%の人が月に約8時間、家での仕事をしています。

そのうち99%の看護師が残業として申請はしておらず、94%の管理職が残業として扱わないという結果でした。

月に8時間て多くないですか?皆さん頑張っていますね!本当にお疲れさまです。

しかし日本看護協会によると、「持ち帰り仕事」は、上司から「自宅に持ち帰って作業をしなさい」との直接の指示がなく、労働者が自主的に行っている限り、労働時間とは見なされないのです!

しかし恒常的に持ち帰り仕事をしていることを上司が知っていて、持ち帰り仕事をしなければ処理しきれないほどの業務を指示し、その状況を黙認しながら改善策を講じていない場合には、労働時間と見なされる可能性があるとのことです。

持ち帰らず、病棟で残ってやれば業務とみなされるということなのでしょうか?

なんだか曖昧ですね。ですが、基本的には残業という扱いにはならないようなので、できれば業務時間内で済ませたいですね。

事務仕事に専念できる日をつくる!

以前私が働いていた病棟では、日勤の人数に余裕があるときは、受け持ちがつかず資料作成などに専念していいと言ってもらえることがありました。

受け持ちをしながら、空いている時間に資料作成などをしていると、「仕事そっちのけでサボってる」と思われているような気がして引け目を感じることがありませんか?

しかし、専念できる日があれば、周りの目を気にすることなくできるのでとてもよかったです。

家だとダラダラしてしまって効率が悪くなることもありますが、職場だと気も引き締まって集中力もアップしますしね!

なかなかそこまで看護師の人数に余裕がないところが多いと思いますが、協力して専念できる日を作れば、サービス残業は減らせるのではないでしょうか。

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看護師のサービス残業が多いのはICU、少ないのは精神科

看護師のサービス残業時間は、診療科によっても大きく変わると思います。

病棟か外来、クリニックか、などによっても違うでしょう。

病棟の場合、看護師の残業の多い科として挙げられるのが、ICU・CCU、救急部、脳神経外科などです。

一方、残業が少ない科は、精神科、皮膚科、耳鼻科などです。

私は急性期のICU、一般病棟の経験がありますが、ICUの方が圧倒的に残業は少なかったです。

患者さんの受け持ち人数も少ないですし、「いつ何があってもいいように、何事も早めに、みんなで協力!」という意識が高かったからだと思います。

ICU内が開放的で、全体の動きが分かりやすいというのもあると思います。

一方急性期の一般病棟は、受け持ち人数が多く常に処置に追われていて、なかなか他の看護師を手伝う余裕がありませんでした。

病棟も広く、どこかで何か起きててもわからない、ということもありました。

また眼科・耳鼻科で働いていた友人の看護師は、手術がとにかく多くて忙しい!帰れない!と言っていたので、必ずしもこの通りではないと思いますが、一般的に急性期の科は忙しく、慢性期の科は落ち着いているという印象ですよね。

看護師の残業が多いのは病棟

病棟か外来かで言えば、病棟の方が看護師の残業が多いと思います。

外来やクリニックは、受付時間が過ぎれば患者さんは来ませんし、診察が終われば帰っていきます。

万が一急変などがあっても、病棟や他院へ搬送されますから、そこまで業務に支障が出ることもないでしょう。

また育児中などで、日勤しかできない看護師が多いので、早く帰ろう!という結束力は強いと思います。

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新人看護師だから残業代はつかない、はダメ!

「新人看護師は残業代の申請をしてはいけない」というのもよく聞く話です。私もその暗黙のルールの中で働いてきました。

ですが、じゃあいつになったら残業代を申請できるのかという明確なルールがないことがほとんどですし、新人看護師だってサボって仕事が遅いわけではないですよね。

新人を教育する先輩は残業代がもらえて、新人看護師はもらえないなんて、なんだかおかしな話です。

日本看護協会も残業になった理由を「仕事ができない」「能力不足」と見なして、時間外勤務手当を支払わないことは不適切としています。

私の印象では、新人看護師は残業代はつかないというようなことを言うのは、師長よりも先輩看護師に多いように思います。

ですので、それが間違った認識であることを、スタッフで周知して変えていく必要があると思います。

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看護師のサービス残業をなくすための4つの方法

残業の種類別に解決策を少し考えてみしたが、それ以外に看護師のサービス残業をなくすにはどのような方法があるのでしょうか?

  1. 業務改善を提案する!
  2. 師長、看護部長などに相談する!
  3. 労働基準監督署に相談する!
  4. 転職する!

業務改善を提案する!

まずは、残業自体を減らすため、業務改善を提案してみましょう。

夜勤に振り分けられる仕事や看護助手さんに頼める仕事、なくしてしまってもいい仕事、やり方を変えて時短をはかれる仕事などを探して検討してみてください。

看護師の人数が足りていないのなら、師長に相談してみるのもいいでしょう。

業務改善について話し合い、スタッフ全員が「残業しないで帰ろう!」という意識を持つだけでも、残業はだいぶ少なくなると思います。

師長、看護部長などに相談する!

業務改善をしても、スタッフの意識づけをしても、どうしても残業が減らない、なくならないという場合は、その根本的な原因を考えてみてください。

人数が足りていない、医師との連携がうまくいかない、というものであれば、師長に相談し解決できるよう動いてもらいましょう。

残業代がつかないという場合も、師長や看護部長にどのような内容でどのくらい残業しているか報告し、残業代をつけてもらえるよう相談してみてください。

その際「残業代は基本給に含まれているから」などと言われたことがあるという看護師が多いのですが、それは違法です。

働いた分はきちんともらえるよう交渉しましょう!

労働基準監督署に相談する!

師長などに相談しても取り合ってもらえない、変わらないということもあるでしょう。

それならば、労働基準監督署に相談してみるのもひとつの方法です。

労働基準監督署は、労働基準法をきちんと遵守しているか監督する機関で、各都道府県に何ヵ所か設置されています。

相談すると、その職場の労働時間や賃金が正当であるか監査にきてくれることがあります。

相談の際は、やはりどのような内容でどのくらい残業しているか提示するといいと思います。

改善点については指導されるので、残業代や残業時間など改善されるかもしれません。

他の職場に転職する!

師長や労働基準監督署に相談しても改善されなかった、またはそこまではしたくない、という看護師は思いきって転職するのはどうでしょうか?

病院を相手にしても、改善されるには時間がかかるかもしれませんし、改善されないかもしれません。

また、かなりの労力も必要になるでしょう。

それなら心機一転、残業の少ない、残業代がしっかりもらえる病院を探して転職してみるのもいいかもしれません。

働きながら転職先を探すのは大変だと思うので、看護師転職サイトの転職コンサルタントにお願いしてみてください。

求人情報には「残業がたくさんあります」「残業代はつきません」なんてことは書いていませんよね。

そのような書かれていない情報を転職コンサルタントは熟知しています。あなたの希望に合った病院を探してくれますよ!

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まとめ

いかがでしたか?

看護師はサービス残業が多いということを、あらためて実感しましたよね。

患者さんのためだから、自分のための勉強だから、とサービス残業をすることに疑問すら感じなかったり、慣れてしまった看護師はとても多いと思います。

しかし患者さんのため、自分のために時間を使い、スキルアップしていくことは結果として病院の利益になりますから、その成果として残業代をもらうことは当然の権利ですよね。

サービス残業をなくすために結束して戦ってもらいたいものですが、ただでさえハードな業務に残業までしていたら、そんな労力は残っていませんよね。

まして、看護師にサービス残業ばかりさせるようなブラック病院では、戦ったところで劇的に改善するとも思えません。

それならば、サービス残業のない病院に転職するのが一番の近道かもしれません。転職コンサルタントという強力な味方がいれば、きっと希望に合った病院が見つかるはずです!

サービス残業がなくなり、プライベートももっと充実し、キラキラ楽しく働けますように!応援しています!

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執筆者情報

看護師進路相談所編集部
看護師進路相談所編集部
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